人気ブログランキング |

泥藍

b0219883_3283241.jpg

1853年。
浦賀に来航する途中、沖縄に立ち寄ったペリー提督。

島のあまりの美しさに、「緑の島」とたたえた。

自然の恵みをいっぱいに受けてキラキラと輝く、
山と海の碧い風景が想像されます。

そんな美しい緑を飾った一つであったろう「琉球藍」。
主に沖縄県地方で育てられてきました。

過去形なのは、今ではほとんど栽培がされていないから。

「山原藍(やんばるあい)」とも呼ばれ、山原地方の山間部特有の
湿地を好み栽培されていたことが由来にあるそう。

  常に水分は用意してくれてよ。 直射日光? なんてとんでもなくって! 
  けども・・たまにはほどよく、太陽の光を浴びさせてくださる。  
  春に吹く東風は歓迎だけども、北風さんはごめんあそばせ。

なんていうように、琉球藍は結構手のかかる子です。

それだけ、愛情と時間をたっぷりとかけて育てられた分
さぞかし魅力的な藍色を帯びたことでしょう。

2011年。
三省堂に向かう途中、展示会に立ち寄ったokusta。

初めて見る琉球藍の泥藍に、「月面みたい」と心が踊る。

「月に行ったことがあるのですか?」と苦笑いのご婦人。

「いやいや、まさか行ったこと・・あるような気もします!?」

作り手の愛情、その土地の自然の恵み。
それらが藍色となって表われたとき。

その言葉にしがたい色彩が、心を豊かに自由にさせます。

南の島の夏の夜空はどんな藍色だろうか。
輝く星が見えるといいな。
by okusta-jp | 2011-06-24 00:50 | 藍の話


藍にまつまるあれこれ。藍の魅力をひとつでも、感じていただけたらうれしいです。


by okusta-jp

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30