人気ブログランキング |

カテゴリ:藍の話( 19 )

2013.5.26

b0219883_1745855.jpg

空と海と太陽を
ぐるぐるぐるぐる まーぜまぜ

生まれたブルーはスイカの香り
エネルギー満タンのおいしい色

波照間藍、この色、この子だけ
やっぱり、いい
とっても、いい
by okusta-jp | 2013-05-26 18:16 | 藍の話

2013.1.26

b0219883_13113100.jpg

この時期、藍の茎がピンクに色づきます。
遠くからでも、目を惹くビビッドさ。

ピンクに染まったものから種が穫れる
というのが、一昨年から自分の目安になっています。

なかにはまだ、茎が緑色のものも。
種採りは、まだもう少し楽しめそうです。

刈り取られて茎だけになった藍の姿。
なんだか、とっても、色っぽいです。
by okusta-jp | 2013-01-26 22:33 | 藍の話

紺屋の白袴

b0219883_0411189.jpg

 「自分の分まで手が回らねえんでい」

客の袴を染めてばかりで紺屋の袴が白いママであることが転じ、
他人のことにばかりに忙しくし、自分自身のことに手をかける暇がないという意味のことわざ。

 「てやんでい、液を一滴も付けないのが職人ってもんよ」

と、職人の誇りをうたっている説もあることを最近知りました。

私も染めるときには、きまって白いエプロン。
決して職人気質なわけではございません。

むしろ、飛び散ることを楽しんでいます。
偶然の染め(シミ)が積み重なって、予想外の図柄を見せてくれるのが面白いのです。

今使っているのは2代目。
なかなかいい味わいになってきました。

こんなところにいつの間に〜と、
作業中には気づけない偶然を洗濯時に発見。

同時に、愉快だった時間を振り返れるのも楽しみのひとつ。
好きだから、とことん楽しみたいのです。


【紺屋の白袴】
白い袴が汚れることなんぞ恐れてないぜい。
守りじゃなくて責めてくぜい。

という説は、今、ここだけ。私だけ。
by okusta-jp | 2012-08-03 01:04 | 藍の話

半纏の見本帳

b0219883_0294297.jpg

ワッショイ!
これを聞くと、自然とお祭りが連想される方も多いはず。

語源の説はいろいろあるようですが、
個人的には、“いっしょにみんなが笑ってるから!”と言った5歳児に1票。

お祭りといえば「半纏(はんてん)」。

そもそも半纏は、その地の染め屋さんが一枚一枚
手染めをしていたそうですが、今では全国でも数えるばかりになったとか。

そんな貴重な技を持った職人さんにお会いした時のこと。

半纏に用いる模様について教えていただきました。
年季の入った見本帳、その数ざっと100はある。

 「全部に名前がついてんだ。分かるかい?」
b0219883_23573482.jpg

ボーダー?

 「格子だよ」


b0219883_23574958.jpg

チェック?

 「これは、三本格子」


b0219883_001321.jpg

ドット!?

 「あられ。もっといやぁ、“大小あられ”だな」

以上、おふざけなしの真剣取材。
日本に古くからある呼び名が、新鮮に聞こえる。

明日は雨のよう。
あられ柄の傘に、しますかね。
by okusta-jp | 2012-04-23 00:03 | 藍の話

キャンヴァス

b0219883_2328114.jpg

濃紺の地に、白い糸でびっしりとほどこされた図柄。
彫刻のように美しく細かな作業に思わずため息が。

青森県に伝わる「津軽こぎん刺し」

そのはじまりには、雪国ならではのエピソードがありました。

江戸時代初期、農民の衣類は麻と木綿に限られていました。

寒い地方では、綿を育てることは難しく
「麻と藍」の栽培は、大事な家事の一つとされていたそうです。

 麻は丈夫だが、冷たい風が肌にしみる!
 そこで農民たちは考えた。

自家製の麻布を藍で深く染め、布地に強度を増し
布目を麻糸で刺すことで、暖かさを持たせたのです。

まさに雪国の知恵が生んだ美

図柄のモチーフとなっているのは、
胡桃、猫の足、竹の節など、暮らしの中から見つけたものばかり。

 どうせなら、かわいくしたいわ

という娘たちの思いを感じます。
たとえそれが、土で汚れてしまうと分かっていても。

着るものすら自由が許されなかった時代
そのうえ、寒い中での厳しい農作業。

女性たちは、野良着に好きな図案を装飾することで
働くモチベーションを上げていたのでは? と思うのです。

おしゃれを楽しむ女心が描かれた紺地のキャンヴァス。
雪深い冬の夜空は、こんな藍色をしているのでしょうか。
by okusta-jp | 2012-01-22 23:55 | 藍の話

恋するおばぁ -流星その①-

b0219883_1323877.jpg

沖縄県 小浜島。
今夏、この島で、生まれて初めて「流れ星」を見ました。

想像していたよりも、スーっとゆるやかに流れる姿にびっくり。
これなら願い事が3回、唱えられるかも。

見上げなくとも見えるほど、星で溢れた天上。

そんな星たちの明かりのボリュームを落とすように、
夏の太陽が昇り始めると、島全体がギラギラと輝き出します。

朝早く自転車で散策していると、家の軒先で風に揺れる着物がチラホラ。

島ではもうすぐ豊年祭。
タンスの中で眠っていた着物を陰干ししているそう。

  お祭りは、みんなクンジの着物を着るさ

トリコロール柄のシャツがとてもよく似合う、小柄なおばぁが教えてくれました。

  本で読んだ通り!

クンジとは紺色のこと。

小浜島には、豊作を願って深藍に染めた着物を着る風習が
今もまだ残っていたのです。

おばぁが紡いで織ったという「芭蕉布」の織物も見せてくれました。
b0219883_23443651.jpg

東京では、なかなか触れることのできない貴重な織物。
芭蕉の山吹色と藍色が、どこか懐かしい気分にさせます。

ひとしきり、小浜島の染織について話してくれたあと、
最後に手にした着物は、いい具合に藍が枯れたもの。

織地には、パッチワークのような継ぎはぎが。

  あのときは分からなかったさ

おばぁは、ジグザグの縫い目をなでながらハニカミます。

姑さんが“うちの人”を思って織ったものに、
ミシンの針を入れてしまったことを、とても悔やんでいました。

島の女の人たちは、自分の着物を織るのは後回し。
まずは愛する人、大切な人たちのために織るのです。

何人かの方々に聞いてみると、
「そう〜」と、答えはみな同じ。

そう話すおばぁたちの笑顔は、恋する女の子のよう。

ハナ唄まじりの帰り道、日陰は貴重な休憩スポット。

もんもんと熱を帯びた石垣さえも、影ではやさしくかこってくれます。

スカイブルーの名がぴったりな空には
オレンジ色の瓦屋根がよく映えていました。

波照間島でも感じましたが、
島ではすべての色がとてもイキイキとしています。

もちろん藍の色も。

地面にうつる影よりも、黒に近い色をした小浜の着物たち。

深く、濃く染め上げられた藍の色はとても力強い!
そして、なんともやさしくて温かな表情でした。
b0219883_23295049.jpg


そうそう。あの夜、天地の境があやふやになりながらも唱えた願いごと。
どうやら無事に、空まで届いていたようです・・・
by okusta-jp | 2011-11-17 00:19 | 藍の話

藍染川

b0219883_1103582.jpg

  菓子のうちでもっとも羊羹が好きだ 別段食いたくはないが 
  あの肌合が滑らかに 半透明に光線を受ける具合は 
  どう見ても一個の芸術品だ

夏目漱石著『草枕』にある一説。

漱石の作品には多くの食べ物が登場します。
描写からそれらを想像するのも楽しみの一つです。

そんなグルメな漱石が暮らしていた東京都文京区。

かつてこの地には、「藍染川」という川が流れていました。

川筋には染物屋があり、主人たちが洗う反物で
川が鮮やかな藍色に染まったことから
こう呼ばれるようになったとか。

藍染川が行き着いたのは、上野 不忍池。
夏に蓮の花が満開になるさまは圧巻です。

早朝、蓮のパッカっと開く音が本当に聞こえるんです。

その昔、その音に合わせて、葉の上では藍色に染まった蛙が
ピョコピョコ踊っていたとか、いないとか、、
b0219883_23183782.gif


今ではその姿を見ることはできませんが、(PCからご覧の方は見えるかもです)
藍染めがご縁の良報です。

当時の面影を残す古民家「藍染ギャラリー」にて
墨の三蛙(san-a)に出逢うことができます。

古典を基盤とした魅力ある書を目指す彼ら。
秋空の下を散策しながら、ぜひお訪ねください。


  三蛙展  
  会期:2011年11月3日(木)ー 9日(水)/ 10:00〜18:00

  「藍染ギャラリー」
  〒110-0008東京都台東区池之端4-14-2

  お問い合わせ:syo@mohri-s.com




  
by okusta-jp | 2011-10-20 01:38 | 藍の話

Blue → Orange

b0219883_3582561.jpg

  パンとスカイツリーと、ときどきキンモクセイ

毎朝の通い道、そびえ立つスカイツリーを横目にしながら歩いていると、
パン屋からあふれる小麦のにおいが、おなかをくすぐります。

なんのパンが焼けたのかな〜と、トッピングを想像しながら進んでいくと、
重なり合ってくるキンモクセイの香り。

この時期限定の、コラボパンのできあがり。


キンモクセイは香りは強いものの、
その一つ一つの花はコンペイ糖のように小粒な姿。

同じように藍もまた、
一つ一つがとても小さな花を咲かせます。

我が家の藍も、10月を迎える頃から花が咲き始めました。

先月、静岡から戻ると小さな蕾を発見。
蕾がつき始めたら、“夏のお楽しみ”がひとつ終わる合図です。

その“お楽しみ”とは、藍の生葉染め。

生葉染めは、葉が成長する夏の時期だけに行います。
秋になると花を咲かせ種をつけます。

来年もたくさんの種を蒔けるように、莟がつき始めたら
“最後にもう1回だけ生葉染めを”という思いをぐっと我慢。

今年は5月になってもなかなか背が伸びず心配しましたが、
梅雨が明けた頃からグングンと成長し、3回の生葉染めを楽しみました。

暑い夏の季節、藍は刈り取っても
おもしろいほどすぐに、グングンと成長します。

  雨ニモ マケズ  風ニモ マケズ
  夏ノ暑サニモ okustaサンノ 刈リニモ マケヌ

そんなたくましい姿から生まれた生葉の色は、
水面のごとくやわらかな淡い青緑。

これぞまさに、藍色「かめのぞき
b0219883_359597.jpg


同じ始まりから、無限大に広がる藍の色。
本当にたくさんの表情を魅せてくれます。

これからの季節、今度は種採りの楽しみが待っています。

一つ終われば、また新なた一つ。
尽きない楽しみに魅了されっぱなしです。

来年の夏もまた、少しでも多くの方々に藍のお裾分けができますように。。


ある日、玄関に着くと漂ってくる柑橘の香り。

  んっ? キンモクセイ?

その香りをたどると、満月のようにまあるいオレンジが。
はたまた、オレンジに化けた満月か?

  ハンカチを染めてもらったお礼です

近所のおばちゃまからのうれしい差し入れ。

藍はオレンジ色にもなっちゃうのね〜
と、思わぬ温かみに、思わずニンマリ。
by okusta-jp | 2011-10-15 21:03 | 藍の話

The Earth Blue

b0219883_2142749.jpg
  
  やっぱり地球はあおかった

いつも染めあげたあとに、水さらしの作業をしながら、
この言葉を思い出します。

百聞は一見にしかずといいますが、一度はこの目で確かめたい。
地球はどんな色をしているのだろう。。

たくさんの色が、そこにあるにも関わらず
離れて見ると、1色に見えることがあります。

地球は、海や山、フラミンゴの大群にカラフルな屋根と
たくさんの色に彩られていますが、宇宙から見ると、
やっぱり1色に見えるのでしょうか。

明治の初期、日本を訪れた英国のアトキンソン氏が
「ジャパン・ブルー」と表現したのは有名な話。

店先の暖簾も、人々が着ている衣服も、
見るものすべてが、藍の色であふれていることに驚いたそうです。

もし、世界中の、人も動物も建物も、
ぜーんぶ藍で染まった布でくるんだら?。。

宇宙の、あの漆黒の中でも、きっと紺碧の輝きを放つはず。
その藍色は、「Earth Blue」と名付けたい。

私の手の中に収まる、このちっぽけな星も
離れて見ると〜、、、やっぱり、碧かった!




 
by okusta-jp | 2011-08-28 21:50 | 藍の話

一目惚れ

b0219883_23452690.jpg

最近よく耳にする「醗酵品」

この言葉から、私はつい食べ物を連想してしまいますが、
実は藍も醗酵品なのです。

藍色を生み出すまでの長い行程の中で醗酵は欠かせない作業。
といいますか、藍は常に醗酵している生きもの。

以前のブログでも、藍は生きていると紹介したことがありますが、
その証拠に、息吹が泡となり藍瓶の表面に浮かびます。

これを「藍の華」と呼び、華の形や色から、
その日の藍のご機嫌をうかがうのです。

写真の華は、先日訪れた波照間藍のもの。

瓶のフタが開いた瞬間、口もポカンと開きました。

  「なんとかわいらしい!こんな華、見たことない、、」 

まさに一目惚れ。

島での藍染めは初めて出逢うたくさんの感動だらけ。
その中でも、この華との初対面が一番印象に残っています。

染め上げた色に心躍らしている私の横で、
工房の方が泡盛を手に取り、瓶の淵を丁寧になで始めました。

まるで、“お疲れさま”と杯を交わすように。

  「ありがとうの気持ちを込めてですか?」

  「それもあるかな〜」と、再び泡盛を手に取りもう一杯。

染め師は毎日藍と対話している。
そんな云われを感じた島での時間。

藍草が生い茂る家の庭先には、すだれと自転車と藍瓶。
暮らしの中に藍のある風景。とってもうらやましい限り。

家族と同じように、作り手の愛情をたんまりと注がれた藍たち。

そりゃ〜もう、藍の葉もピースしちゃうわけです。ブイブイ。
b0219883_23442858.jpg

by okusta-jp | 2011-08-01 00:15 | 藍の話


藍にまつまるあれこれ。藍の魅力をひとつでも、感じていただけたらうれしいです。


by okusta-jp

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31